DAY BOOK from countryside

田舎暮らしビギナーが愉しむ田舎の暮らし。

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贅沢な寄り道

111009_top.jpg
夜明けの鏡池






1日目のお話はこちらから






夕べは氷点下の中、夜中に外をウロウロしていたせいもあってか、
寒くてあまりよく眠れませんでした。
でも本日も、朝から素晴らしい天気。

昨日はまったく余裕がなくて、最短の巻道ルートをとった双六からの道。
もちろんピークを取りたいなんつー心意気はこれっぽっちもなくて
ただ単に、同じ道を帰るのではつまらないので三俣蓮華岳を登頂する
稜線ルートをとることとしました。


111009_1.jpg
山容が鷲が羽ばたいているようだというのがその名の由来という鷲羽岳。


でもこれが大正解! 頂上からの景色の素晴らしいことと言ったら・・・!!
ゆうても、槍穂の稜線はこれからいくらでもどこからでも見ることが出来ると思う。
でも、、、この黒部の源流域はそうそう見られるもんじゃないってことが
ここに立つと本当によくわかります。






111009_2.jpg
写真中央に雲ノ平山荘。後ろにそびえるのが薬師岳(2,926m)。


雄大な山々に囲まれた中に、なだらかに広がる25万平方メートルに及ぶ溶岩大地。
まさに「雲ノ平」という名にふさわしい景色。
北アルプスの最深部に位置するため、どの登山口からでも当日中にたどり着くことは
困難とされ、日本最後の秘境と呼ばれる雲ノ平。
わたしの脚では、4日は使わないと行けないだろうなぁ・・・。






111009_3.jpg
写真下、せっせと歩いて行く相方。


三俣蓮華岳の頂上で景色をたっぷり堪能したら、稜線ルートをたどって双六岳頂上へ。
以前、双六のテン場で泊しているにも関わらず、やっぱり登頂はしていなかったので
はからずも(笑)、ここも改めてピークゲットということに。
双六岳の頂上から、双六小屋への道がまた素晴らしくって、まさに、槍に向かって
突き進む感覚が味わえます。
ひたすらなだらかに広いので、ガスに巻かれると、道迷いの危険があるようです。







---
と、、、
ここまでは非常に元気だったのですが・・・


本来の予定では、ここから笠ヶ岳への縦走を考えていました。
双六小屋に着いたら、ゆっくり食事休憩でもしようと考えながらここまで
がんばってきましたが、予定をクリアするためには、食事などしている場合
じゃないということに気付きます。三俣で、ちょっとのんびり遊び過ぎました。
どっと疲労感に襲われて、、、たぶん、ここで心が折れたのだと思います。

トイレだけ済ませ直ちに出発しますが、ここからはもう、まったく脚が前に
進まないのです。バテるって、こういうことなんだなぁ・・・と(苦笑)。

ここで行動中止して、双六に戻って泊することも考えましたが、
登ることは出来なくても、なぜか幸い、下りはいつもどおり歩けるので、
急遽予定を変更して、このまま下山することにしました。






111009_4.jpg
息を呑む美しさの鏡池と槍穂稜線。


でもねぇ、、、この景色を見ちゃったらもう!
登りの朝に見た景色とは、また違った趣のある鏡池。
池のデッキに腰掛けて、しばし考えを巡らせます。ぐるぐるぐるぐる、、、。

もし山々が、夕焼けに染まったら・・・
もし山々に、星たちが降り注いだら・・・
もし山々が、モルゲンロートに照らし出されたら・・・

小屋で聞くと、今日は一人に一枚の布団が確保出来そうだとのこと。

「ここに泊まりたいっ!」

相方に交渉し、急遽泊まらせてもらうことにしました。
でもどうしても小屋泊に気が進まないらしい相方は、
(鏡平にテント場はありません)
わさび平小屋で待っていると言い残し、風のように去って行きました。






111009_5.jpg

思いがけず、こんなに早くに「ひとり小屋泊」のチャンスがまたやってくるとは。
案内された2階の部屋に入ってみると、とても清潔で良い感じ。
カメラのバッテリー電池の充電も、無料でコンセントをどうぞということでした。

早々に着替えを済ませ、荷物の整理をしていると、お隣の方々が到着。
「四捨五入すると70歳(ご本人談)」という、元気なおばさま2人組みでした。





111009_6.jpg

部屋の窓から、槍ヶ岳ビュー!





111009_7.jpg

111009_8.jpg

身支度と寝床の準備が落ち着いたところで、誰もいない静かな食堂で
山雑誌など眺めながら、まったりコーヒーを頂きます。
わたしにとっては、もうほんとにこういう瞬間が至福。
夕食の準備の邪魔にならぬよう、時間を見計らって退散しました。

独りでは、きっと時間を潰すのに苦労するだろうと思っていたけれど
なんのことはない。お隣のおばさま方とあっと言う間に意気投合。
女3人おしゃべりに花を咲かせているうちに、夕食の時間となりました。







111009_9.jpg
ごはん、お味噌汁、お茶、おかわり自由。


実は、自炊用の食料を、まだしこたま持っていたんです。
経費節減で本当は、素泊まりにしようと思っていたのですが、、、な、鍋が、、、ない!
相方に、持ってもらっていたんだった!
別れるときに、すぐに気付いて追いかけたのですが、相方の姿を確認出来たのは
遥か彼方を颯爽と突き進む後姿だったのでした。
恥を偲び、思い切り名前を叫んでみますが当然聞こえるはずもなく、
携帯もメールも通じず・・・ダメだこりゃ。

でもま、これはこれで良かったです。
食事はいたって普通の山小屋ゴハンだったけど、皆さんと和やかにおしゃべりしながら
温かいご飯を頂けるのは、やっぱりうれしいものです。



食事のあと、偵察がてら外をちらっと散歩。
どうせ月も明るいし、今夜はもうおとなしく寝ることにして
部屋に戻ってビールをかーっと飲んだら、消灯前にシュラフに潜り込みました。
結局わたしの泊まった部屋は、9人部屋に6人の泊り客だけでした。
部屋はちょー暖かくて快適~ トイレも近いし、小屋最高!
こりゃあ病み付きになっちゃうかも(笑)。






111009_10.jpg

3時にマナーモードの目覚ましをかけて寝ましたが、目覚ましより先に
しっかり目が覚めました。 
朝が弱く、いつも相方に嫌味を言われているわたしがなんなんでしょういったい(笑)
夕べのうちに枕元に用意しておいた、防寒具と撮影機材を抱え、
そーっと部屋を抜け出します。

玄関脇の共有スペースで準備を整え外に出てみると、あろうことかしっかり雲が出て
いて星がなーい!!
なんかもう、ここまできてガックリ・・・あの日の白山のミラクルを実感します。
でも、、、稜線上、槍ヶ岳・南岳・北穂 のチラチラ灯る小屋の灯りがなんともキレイで
しばらく眺めていると、時折切れる雲の間から、星もうっすら姿を現すには現します。
これではとても、微速度撮影がしたくなるような星空ではなかったけれど
星の現れるタイミングで何枚か撮ってみようとあれこれと試行錯誤。
寒かったけれど、そうこうしているうちに間もなく日の出の時間もやって来るでしょう。
部屋には戻らず、このまま朝まで粘る覚悟を決めました。









2011/10/10 AM5:00-5:40
カメラ:Canon EOS 10D
レンズ:TAMRON SP AF 17-50mm F2.8 Di
撮影モード:M
絞り:f5.6
露出時間:2秒
インターバル:6秒
撮影感度:ISO800
WB:K
色温度:5200K


でも結局、夜明けの槍穂が朱く染まることはなく
ただ藍から蒼へ、流れる雲とともに静かに明るくなっていくだけでした。

昨日相方とは別れ際に、6時に小屋を出発する約束をしました。
それまで時間はあまりないけれど、とりあえずリモートコントローラーのスウィッチを
ONし、カメラをその場に残し、帰り支度をするために一旦小屋に戻りました。

まだ暗いうちから完全に明るくなるまでの撮影での設定としては、完璧に失敗。
6時前、最後の15分ほどは完全に白飛びしていて画像は使い物になりませんでした。
はぁ・・・





111009_11.jpg
鏡池 AM6:00

お隣のおばさま方に、おしゃべりにお付き合い頂いたお礼とお別れを言って
準備を整え小屋を出ます。
カメラと三脚を撤収し、相方との約束どおり6時に下山を開始しました。






111009_12.jpg
快適そうな、わさび平小屋キャンプ場


帰路順調で、コースタイムよりだいぶ早く到着。
まだテントの中でまったりしていた相方と、無事再会。






111009_13.jpg

111009_14.jpg
テントを撤収する間、キャンプ場を散策してキノコ観察。


登山のルールとしては本来、パーティを途中で分断させるのはタブーなのだそうです。
確かに、何か問題が起こったときは面倒なことになりそうですしね。
だけど、、、今回は、とても楽しく過ごしてしまい、なんかこう、却ってすごく思い出に
残る山行になりました。

笠ヶ岳への縦走を諦めたときは、自分の気力体力の弱さに正直とても凹みもしましたが
自分には自分の力量にあった計画で、自分らしい山歩きをするほうが
やはりわたしらしく楽しめるのではないかと思い直しました。
相方にはいろいろと迷惑かけますが、まぁわたしと行くときは覚悟しているそうで
やり遂げたい本気(マジと読む)の山には、独りで行くから別に良い、と(笑)。


山行計画通りにスケジュールを全う出来れば、もちろんそれに越したことはないけれど
なかなかそう思い通りにならないのもまたお山。
思いがけない楽しさも味わえて、わたしにとっては充実した山行となりました。

それにしても・・・小屋、いいわぁ(笑)


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  1. 2011/10/17(月) 21:43:33|
  2. お山
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
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コメント

池からの槍。いいですね
何年か前に行った時も月夜で星はとれず
しかしここからの日の出はどうだったのだろう~と記憶が???
月夜の池を撮った記憶はあるんですがね

ここの小屋は綺麗だったと。。。。小屋どまりだった私には
反対にテントが楽しかったですが
やはり食事は持ってあがる元気ありませんわ^^;

最近ニュースではやりのツキヨタケとかって夜に光るんですよね~~
いつかここでみれるのでしょうかね^^v
  1. 2011/10/18(火) 05:50:16 |
  2. URL |
  3. 桜 #N6kp4qTg
  4. [ 編集]

おはようございます。
三俣山荘のサイフォンコーヒーも魅力的ですけど
鏡平山荘のロケーションもかなり美味しそうですね~。
いつもはほぼテン泊ですけど、
(ヨメボンが小屋は混むからイヤ、と許してくれませんorz)
ここはぜひ泊まってみたいな。

雲ノ平、あこがれです!
ただ、仰るとおりまとまった休みがとれないと行けないので
なかなかハードルが高いですね。
まあ、そんな場所だからこそ秘境と呼ばれるのでしょうが。
いつかは行ってみたいな~(引退後か?)

インターバル撮影は露出が難しいみたいですね。
でも、最後に白飛びした池越しの槍のインターバルも
なんだか白くフェイドアウトしていくようにも見え、
それはそれでアリだと思いました。

次回も期待しております☆
  1. 2011/10/18(火) 07:08:22 |
  2. URL |
  3. hansusya #mQop/nM.
  4. [ 編集]

>桜さん

微速度撮影的には、いくら満天の星でもそれだけではつまらなくて
やっぱりロケーションを欲ばりたいわけですよ、わたし的には。
鏡平に留まることを決めた時は、槍に星が降り注ぐ場面を
めちゃくちゃ妄想していたんですけどね・・・(笑)
月齢やら天候やら、、、なかなかうまくはいかないもんですね。
でもそのヤキモキも、楽しいのかも。

北穂小屋、めっちゃ羨ましいですぅ~~~
来年、平日の有給でチャレンジしちゃおうかなぁ・・・
いやもう、小屋泊最高ですね!(笑)

今ちょっと、奥越では話題のツキヨタケ(^^;
実は、先日ここで紹介した、知り合いのキノコスペシャリストのブログで
素晴らしいツキヨタケの写真がUPされてます。

http://blog.goo.ne.jp/kinokoweb/e/bc22e2fbb08e72b38b9b065722dbc1ed

こんな写真見ちゃうと、桜さんまた夜徘徊しちゃったりして(笑)
  1. 2011/10/18(火) 21:02:48 |
  2. URL |
  3. mie #YjQ.5aTo
  4. [ 編集]

>hansusyaさん

わたしもずっと小屋泊恐怖症でしたが、場所とタイミングさえ狙えば
小屋でも心地よく過ごせるってことが、身をもって体験してわかりました。
小屋にもテントにもそれぞれに魅力があって、これからは、オイシイとこ取りで
楽しんでいけそうです!

鏡平山荘、キレイで暖かくてとても快適でした。
登山口から近過ぎるのが、割と混雑が少ない所以なのかもしれないですね。
午後から入ってここに泊まって、翌日の朝を稼ぐのもアリかな、と思いました。

雲ノ平、hansusyaさんなら3連休でイケるでしょう!?
うちの相方は、初日で雲ノ平まで行く気満々みたいですよ。
来年あたり、やってくれるでしょう。言うまでもなくわたしは留守番ですが(笑)

乳製品インターバル、ご期待に添えずかたじけない。
そもそも、撮影の基本がなってないので、如何ともし難く・・・
精進します。
  1. 2011/10/18(火) 21:23:38 |
  2. URL |
  3. mie #YjQ.5aTo
  4. [ 編集]

涸沢ヒュッテを目前にしてハンガーノックになったことがあります。
その日、兄の知人が持たせてくれたお握りが朝食だったのですが
余りに塩辛くて何個もノドを通らなかった・・・。
若かったので大丈夫と思っていましたが、小屋がそこに見えているのに
もう足が1センチも上がらない感じ。本当に急にやって来ました。
まさにシャリバテですね。なめてはいけません。
いや、逆です。飴でもなめないといけません。
行動食、大事です。

山では欲張りは禁止ですね。自分のことですが。
山は逃げない。はい、その通りです。

ところで槍の上は、しし座でしょうか?
  1. 2011/10/20(木) 22:28:21 |
  2. URL |
  3. SKYDOG #-
  4. [ 編集]

>SKYDOGさん

双六で、暢気に昼食を摂っている場合じゃないということになり
相方から、カロリーコントロールバーと羊羹を手渡されました。
これで一気にガックリと・・・どんだけ食いしん坊なんだ?って感じなんですが
わたしにとって、食は元気の源なので(笑)。

雨の剱沢で、パサついたコンビニのおにぎりが疲れて喉を通らなかったとき、
塩のタブレットをもらってガリッとかじったら、おにぎりが一気に美味しくなりました。
塩辛いおにぎりっていうのは、山では理に叶った食事ですよね~。
相方のデカザックの所以には、豊富な行動食も理由のひとつです。
ついつい頼ってしまい、今回もわたしの行動食は途中で底を尽きました。(反省)

槍の上、たぶんしし座でしょうね。お尻の方が、雲で隠れちゃってますが。
一等星レグルスが、ひときわ明るく輝いていますね。
ということは、お隣はうみへび座でしょうか?
ぜんぜん星座には詳しくないのですが、ネットで調べるのにも限界があるので
星座早見盤、ポチッてしまいました。 アナログ上等です。
  1. 2011/10/21(金) 12:55:43 |
  2. URL |
  3. mie #YjQ.5aTo
  4. [ 編集]

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