DAY BOOK from countryside

田舎暮らしビギナーが愉しむ田舎の暮らし。

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山賊の小屋で珈琲を 前編

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小さな三俣山荘と、後ろにそびえる鷲羽岳(2,924m)。










山小屋で飲むコーヒーというのは、なんでこんなに美味しいのだろう。
思えば、ギリギリまで悩んだ大キレット行きを決めたのも、
北穂小屋のテラスでコーヒーを飲みたかったからだった。

「黒部の山賊」という本を読んで、その存在を知った三俣山荘。
北アルプスの最深部に位置し、黒部の源流と山々に囲まれ日本最奥の
楽園と称される雲ノ平。
その雲ノ平の玄関口、三俣蓮華岳と鷲羽岳の鞍部にぽつんと佇む小さな
山小屋が、本の著者・伊藤正一さんが営む三俣山荘である。

この小屋には、「展望レストラン」と呼ばれる食堂があって
窓一面に広がる槍穂の眺望が素晴らしい。
そこで出されるコーヒーは、黒部の豊富な湧き水を使って淹れられるという。
しかもそれは、サイフォン仕立て。

標準コースタイム9時間40分。
北アルプス最果てのカフェへ、一杯の珈琲を飲むために・・・。





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今年の紅葉は、初秋の台風と急激な冷え込みで葉っぱが痛み、
どこもイマイチのようですね。
新穂高の無料パーキングは、満車で停めることが出来なかった。
きっとたくさんの人が山に入っているのだろうけれど
早朝は、左俣林道も小池新道も人影はまばら。
もっとのんびり出発して双六で一泊。翌日槍ヶ岳へ、、、というのが王道かな。
三俣までの道のりは結構なロングトレイルで、ここを一日で歩こうという
山ボーイ&ガールは、まぁあまりいないでしょう。






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昨夜はずいぶんと冷え込んだようです。
あっちにもこっちにも霜柱。
ザクザクシャリシャリ、、、その感触が楽しくて、思わず踏みながら歩きました。






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3年前の夏、その王道パターンで槍ヶ岳に向かった際に、一度通っている鏡平。
あの時は、ガスに包まれ真っ白で、どこにあるのかさえわからなかった鏡池。
でも今日は、感動なまでに素晴らしい逆さ槍の姿を映しこんでいます。
軽く休憩をとり、後ろ髪を惹かれつつ先を急ぎます。






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さてここから、弓折乗越までが踏ん張りどころです。
眼下でグングン小さくなって行く鏡平山荘と、圧巻なまでの槍穂の勇姿に
励まされながら、地道にコツコツと歩を進めます。
四方から伸びる尾根筋は、まるですべてが槍へ向かうための道のよう。
夏に越えたばかりの大キレットの鋭い切れ込みが、以前よりずっとカッコよく
見えるような気がします。






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パッと視界が開けると、双六岳と樅沢岳の鞍部に建つ双六小屋が見えてきました。
後ろにそびえる鷲羽岳が迫ってくるようです。
槍穂の山容とはまた違う、渋い山肌がとてもダイナミック。






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まだ時間が早いせいか、テントの数も少ないですね。
3年前は、ここにたどり着くだけで精一杯だったけど、今日はあくまで通過点。







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山と煩悩@hansusyaさんに捧ぐ(笑)              双六小屋のラーメン@700円


最後のもうひと踏ん張りに備えて腹ごしらえ。
山のラーメン特有のぬるいスープは、疲労した体には薄味でちょっと物足りない感じ。
麺もイマイチなんだかな~。
でも、最高に美味だった(笑) あっという間に完食!


・・・と、ふとここで気付きます。


時間がかなりヤバめなことに。
最果てカフェのオーダーストップは、小屋のHPによると3時とあった。
この時点で1時ちょっと前。
これってもう、間に合わないんじゃ・・・(巻道ルート 標準CT 2h20m)
呑気にラーメンすすってる場合じゃなかったか。(あぅ)







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双六小屋からがまた長かった。
目の前に伸びる、山肌を縫って延々続く登山道。
これがまさに、北アルプスの最深部へと続く道ということか。
ただ黙々と歩くのみ。ラストスパートをかける体力は、もう残ってはいませんでした。
木々の間から、三俣の小屋がひょっこり現れた瞬間には、心底ホッとしたのでした。

リミットの3時ももう目前。
ほんとのところもう、諦めていたんです。







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15:05
やっとのことで小屋到着。
テン場の受付をする際に、恐る恐る尋ねます。



「コーヒーを、頂くことは出来ますか?」






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なんと本日は、3時半オーダーストップだったのでした。ミラクル。
(日により変動があるようです)






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このコーヒーを飲むために・・・






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20km歩いて来たのです。






後編に続く



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  1. 2011/10/13(木) 23:10:12|
  2. お山
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
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