DAY BOOK from countryside

田舎暮らしビギナーが愉しむ田舎の暮らし。

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100年の歴史を曳く

hikiya_top.jpg


ここ福井県奥越地方は、古くから繊維の街として栄えてきました。
とくに、お隣の街勝山市には、今もたくさんの繊維関連の会社があり
かくいうわたしも、その業界に勤める者のひとりです。

現在は近代化も進み、百年以上前に栄華を誇った当時の木造工場は
時代の流れとともに壊されて、市内ではもうほとんど残っていないのだそう。
そんな中、この旧木下機業場は、平成10年にその役割を終えるまで
この社屋で操業を続けていたというからそれもまた驚き。
今現在の建物の老朽化はかなり深刻なもので、家は守る者がいないと
退廃に拍車がかかるのだということを実感する。

この建物を解体撤去するか保存するかで、かなり意見はわかれたよう。
この佇まいですから、構造補強や外内部の改装にはかなりの税金が
投入されることになるでしょうから。
が結局、この旧木下機業場は、勝山の近代化を支えた繊維産業の
歴史を物語る貴重な産業遺産として市の指定文化財に指定され
今後は「(仮称)おりものミュージアム」として保存されることが決定しました。


hikiya_4.jpg


施設の整備にあたり、建物を移動させることとなり
現在、引き手を募集しています。
取り壊しを逃れた4割が残るこの建物は、延べ床面積1000㎡。
渡り廊下などが連なったままの総重量240tの建物群を
50台のジャッキを使って浮き上げ、レール上を約30m 人力で大移動させようという曳き家イベント。
家曳きは、解体・建替コストにくらべ遥かに経済的だそうで
古民家の移築などでも使われる工法のようです。



hikiya_3.jpg


当時を偲ばすノスタルジックなサインプレート。
昔は集団就職などで、多くの女工さんが地方から働きにきていたとか。
この機業場は、玄関や事務所などを備えた本格的な工場として
市内最古に位置づけられています。


hikiya_2.jpg


老朽化が深刻な内外装。
今は工事のために中は空っぽですが、糸繰り機や整経機などの機械・器具類など
貴重な遺産がそのままに残っていたのだそう。
周囲の工場が生産性の高い鉄製の織機を導入しても、できる限り半木製織機を使い続けてきた。
「東京のしにせ業者からは、半木製の『きしみ』で糸が柔らかく打ち込まれ、羽二重の風合いが良いと評価された」と、3代目社長だった木下さん談。



hikiya_1.jpg


レールの準備も着々と進んでいる様子。
このレールの上を、200人で引っ張るとのこと。


賛否両論意見は色々あると思うけれど、保存すると決まったからには
ぜひ、有意義な施設となることを願いたいと思います。
完成予定は09年の春を予定。

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  1. 2007/06/13(水) 00:36:50|
  2. 日々のたわごと
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